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@読書のはなし 『忠直卿行状記』 菊池寛 [読書]

◆作品名読み
ただなおきょうぎょうじょうき
→私ははじめ読めませんでした。

◆あらすじ
越前北ノ庄藩主、松平 忠直(まつだいら ただなお)の半生。
大阪夏の陣で活躍したこと等もあり、自らの武勇を誇る忠直卿が、ほんのちょっとしたはずみで武芸に秀でた家臣が試合で忠直卿にわざと勝たせているという事実を知ってしまいます。
ここから、忠直卿の底知れぬ人間不信が始まります。

ちょっと調べましたが、実際の忠直卿はこの話ほど暴君ではないようです。

◆感想
痛い、憐れ、滑稽。トホホナイスなお話です。

忠直卿は徳川家康の孫という血筋、豊かな大名という地位で、わがままがまかり通ってしまう立場の人間です。
絶大な力が家臣に絶対服従の空気を作ってしまったこと、それが忠直卿の最大の不幸といえます。

◆以下、若干ネタバレ感想(PCの方は反転してお読みください)
忠直卿の機嫌を損ねた者、忠直卿に歯向かった者(実は人として対等に見てくれたと忠直卿は内心喜んでいたが)はことごとく自害というストーリー展開に、読み進めていくうち、腹立たしいような、哀しいような気分になりました。
忠直卿本人の性格も問題が多いので、はじめのうちはこの人嫌いでしたが、だんだん地位や権力に人は左右されるという痛い現実を痛感し抑制がきかなくなっていく忠直卿に憐れみの気持ちが起ってきてしまいました。
「多勢の中に交じりながら、孤独地獄にも陥ちたらんが如く」という思いだったのが、哀しい。

最後は幕府より改易を言い渡され、国を失うことになるのですが、「悪夢より覚めたらんが如く、ただすがすがしゅうこそ思い候え」…呪縛から開放されたのでしょうか。配所での余生は穏やかなものでした。
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Rx-Burton

こんばんは。
もっちさんは、ホン(本)トによく本を読まれるんですね★
感心します<(_ _)>   ちなみに私も読めないです(えへっ!)
頭の悪さがバレバレ!?

毎日のように読書をされるんですか?
仕事をせずに本を読んでるとか(^◇^) それは無いですね♪

しっつれ~しました~(^^ゞ

私の知らない世界ばかりなので、色々お聞かせください。
かなりハマってます。読まなくても、もっちさんのあらすじでなんとなく理解できるものも・・・・・・
by Rx-Burton (2009-02-22 22:46) 

もっち

Rx-Burtonさん、いつも読んでくださってありがとうございます。

読書は昼休みとか、ちょっと手の空いたときとかに読んでます。
仕事は一応していますよ~。あ、勿論やる気は全然ありませんが(^^;;;
今繁忙期なので、現実逃避のための読書っつー噂もなくもなく。

たぶんテレビをほとんど見ていない(チャンネル権がない)から、割と時間があります。
とはいえ、読んでいるのは短編ばっかりなんですけどね~

人に書評を読んでもらうことを期待しないで書いていたので、そういっていただけると嬉しいです(^0^)


by もっち (2009-02-23 01:40) 

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